気になる人
- フォントってどう選べばいいの?
- 各フォントにどんな特徴があるの?
と、思っている方にフォントの種類と特徴・意味をご紹介します!
こんにちは、とある企業で企画やWeb/UIデザイン・UXデザインを担当しています。
モーリーと申します。
チラシやバナー、WEB/UI、プレゼン資料などデザインが関わる全てにおいて重要な要素をしめるタイポグラフィ。
そんなタイポグラフィについて、フォントの種類や特徴・意味にフォーカスして解説していきます。
目次
フォントの種類と特徴・意味






フォントは、大きく分けると4つの種類がありそれぞれに特徴や意味があります。
まず、フォントを選ぶ際の目的は例外を除いて、「読ませる」ことだと思います。
そんな時に、何に気をつけて、どのフォントを使うべきかが重要になってきます。
まず、フォント選びにおいて重要なことは以下の3点になります。
- 視認性:目で見て確認できる
- 可読性:読み安さ
- 判読性:意味の伝わりやすさ
今回は、そんなフォントについてまとめていきます。
8つの基礎ルール






これからフォントに関する8つの基礎ルールについて解説していきます。
- 1.フォント の種類
- 2.類似フォントの併用
- 3.長文テキスト
- 4.ジャンプ率
- 5.フォントサイズ
- 6.ウェイト
- 7.行間
- 8. 文字間
1. フォントの種類
一つのドキュメントに3種類以上のフォントを使わないようにしましょう。
フォント の一貫性を守らなければデザインの統一感が失われてしまいます。
2. 類似フォントの併用
一つのドキュメントに類似のフォントを使用すると微妙な違和感が出てしまいます。
複数のフォントを使用する場合はスタイルの大きく異なるものにしましょう。
3. 長文テキスト
本文や長文テキストにはスタンダードでシンプルなフォントを使用しましょう。
デザインフォントは可読性が低く読み続けるのに不適切と言えます。
一般的に1行に65文字が良いと言われており、そこを基準に45〜75文字が’理想の分量と言われています。
4. ジャンプ率
文字の大きさに差をつけて、階層と優先順位を作ります。
コントラストを作ることでデザインの意図を明確にし、単調で退屈なデザインを防ぎます。
ジャンプ率が高いと、
大衆的、行動的、ダイナミック、若さという印象を与え、視認性が高く、躍動感のある表現になります。
反対に、ジャンプ率が低いと、
知的、保守的、信頼、大人っぽいという印象を与え、常識的で落ち着いた表現になります。
5. フォントサイズ
一つのドキュメントに4つ以上のフォントサイズを使わないようにしましょう。
6. ウェイト
長文には、太いフォントも圧迫感が強く、読んでいて疲れてくるので細いフォントの方が適切です。
ウェイトが太いと、
男性的、力強い、安定感といった印象を与え、視認性が高く目立つことができますが、サイズが小さいと文字が潰れて可読性が低くなります。
反対に、ウェイトが細いと、
女性的、繊細、洗練された、都会的といった印象を与え、可読性が高く長文に適していますが、背景とのバランスによっては埋もれてしまい視認性が低くなります。
7. 行間
複数行になる文章の行と行のスペースは130%〜190%が一般的に読みやすいとされています。
特別な意図がある場合を除いては、上記の行間を意識するようにしましょう。
8. 文字間
文字と文字の間隔は、フォント に合わせて設定し、重なりや不揃いな間隔に注意しましょう。
特に目立たせたいタイトルなどの文字やロゴなどは必ずカーニング(文字間の調整のこと)を行い調整しましょう。
文字間が狭いと、
活気がある、元気、力強さといった印象を与えます。
反対に広いと、
ゆったりとした、おおらかな、おだやか、柔らかいといった印象を与え、
一文字ずつゆっくりと読ませることでゆとりのある印象を与えられます。
フォントの種類と特徴・意味






フォントを大別すると以下のような種類があります。
- 明朝体
- ゴシック体
- 丸ゴシック体
- 楷書体
- 装飾書体
- セリフ体
- サンセリフ体
- スクリプト体
- スラブセリフ体
- ラウンデッド体
- デコラティブ体
それぞれのフォントが持つ特徴と意味について説明していきます。
明朝体






「落ち着いた、信頼感のある、日本的な、しなやかな」
線の端に「はね」や「はらい」などがある書体のこと。
細い書体で本文に使われることが多く、太い明朝体は可読性が落ちてしまいます。
一方で書体が細いため視認性が若干弱く、プロジェクター等で大勢に見せる場合などでは 見づらくなる場合があります。
ゴシック体






「力強い、はっきりした、モダンな」
直線的な形状を持ち、線の太さがほぼ均一な書体のこと。
視覚性、視認性、可読性に優れています。
丸ゴシック体






「かわいい、やさしい、こどもっぽい、やわらかい」
ゴシック体の角を丸めた書体のこと。
柔らかく、やさしい印象の曲線が特徴で、かわいらしさなどの演出に向いています。
楷書体






「伝統的な・歴史のある・正式な」
書道の手本としても使われる書体になります。
装飾書体






見出しやロゴでの使用を想定された装飾の強い書体のこと。
手書き風、カリグラフィーなどさまざまな個性’’があります。
セリフ体






「伝統的な、信頼感のある、品格のある」
端にある小さな飾りがある欧文書体の中でも、もっともスタンダードな書体のこと。
サンセリフ体






「力強い、幾何学的な、モダンな」
フランス語で「ない」という意味の「サン」は、線の端に飾りのない書体のこと。
スクリプト体






「高級感のある、フォーマルな」
手書きの流れを残した筆記体の書体のこと。
スラブセリフ体






「力強い、目立つ」
セリフの形が四角くてとても厚い書体のこと。
ラウンデッド体






「かわいい、やさしい、こどもっぽい、やわらかい」
丸みのある書体のこと。
柔らかく、やさしい印象の曲線が特徴で、かわいらしさなどの演出に向いています。
デコラティブ体






装飾的な要素が強い書体のこと。
印象は書体によってさまざまで、目を引かせたい時に用います。
まとめ






いかがでしたか?
- フォントを利用する際に意識するべき基礎ルール
- フォントの種類と特徴・意味
について説明してきました。
レイアウト・配色・フォントについて学び、意識することでデザインのアプトプットは飛躍的に向上します。
ぜひ活用してみてください。
フォントに関するおすすめの本
フォントを中心に実際のデザインとその改善例を比較して見ることができ、デザインの引き出しを増やすことにおいても、フォントの使い方においても、とても勉強になる一冊になります。
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